忘れ物と宿題


疾る矢のように過ぎ去っていく

どうしてだろう 分かってたのに

夏はあまりに短すぎて

僕たちは忘れ物をした

全然変わらない狭い世界を懐かしんで

全然変われない僕らを哀れむヒグラシの声

空はただ深く青く澄んで

僕らはそっと小さくなって消えてく

それで構わないと思えたなら

ほらまた一歩次なる明日を刻めるんだ

宿題はただ山積みでも

知らぬ顔で遊んでたんだ

限りあるものすり減らしては

声上げてはしゃいでたいだけ

高鳴る胸と募る不安がまだ

変わりもせず消えもしないで

すべてを縛り付けても

空はただ深く青く澄んで

僕らはそっと小さくなって消えてく

夜は短く過ぎるけれど

僕らをそっと包み隠してくれるよ

それで構わないと思えたなら

ほらまた一歩次なる明日を刻めるんだ



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