RPG


自分が勇者なんかじゃないことに気付かないようにシナリオ書いてる

出会うものすべてが敵に見えて逃げ足ばかり鍛え上げてた

ああそっか 僕は臆病なんだ

こんなつまんないストーリーのはずじゃないのに

バグだらけ僕のプログラムを君は容易く書き直した

目移りするようなイベントをいくつも用意して笑ってる

ああそうだ 僕一人きりじゃクリアできない 手を貸してよ

出口の無いダンジョンを行く

やり直しの利かないロールプレイングゲーム

どんな巨大なモンスターにもやられやしないぜ

君が魔法をかけてくれるから

自分は勇者なんかじゃないけれど 僕らいつだって主人公だろ

君のシナリオの片隅で脇役ぐらいならなれるだろ

ああなんだ こんな簡単なことか いつだって武器は手にしていた

永遠のプロローグ エンディングの無い

君と僕がヒーローのロールプレイングゲーム

どんな無謀なクエストもクリアして見せるぜ

君が魔法をかけてくれるから

リセットしたいことばかりあって コントローラを投げ捨てたくもなるけど

攻略法もゲームオーバーも無いぜ 次のチャプターに手を伸ばしてたい

出口の無いダンジョンを行く

やり直しの利かないロールプレイングゲーム

どんな巨大なモンスターにもやられやしないぜ

君が魔法をかけてくれるから

君が魔法をかけてくれるから



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